こんにちは。ピーチもちです!
以前記事にも書いた通り、僕はボーカロイドが大好きです。
ずっとボカロを聴いてきたからこそ最近思うことがあります。
昔に比べてボカロの在り方ってだいぶ変わりましたよね。
というのもボカロが主人公の曲がだいぶ減ったなと…
そこで今回は、ボカロの流行はどこで変わったのかというというテーマで書いていこうと思います。
調査方法
ここでは年代ごとに流行った曲を確認し、以下の項目をみていきます。
- MVに写っているメインのキャラがボカロキャラであるか
- 曲の内容がボカロキャラのことを歌っているものか
- 分かりやすく商業的に作られたものか
今回は初音ミク登場以降の曲のみを参考にし、再生数をまとめているいくつかのサイトを参考にさせていただきます。
参考サイト
注意(記事に進む前に読んでください)
大前提として、僕はボカロキャラも曲も作曲者やイラストレーター、MVクリエイターなどの作る人たちのことを心から尊敬していますし、大好きです。
その尊敬する方々にはそれぞれ事情があると思いますし、その時に作りたいものも変わって当然です。
少々ディスっていると感じてしまう表現もあるかもしれませんが、ぜひ見ていってください。
筆者の結論
まずは結論から書いていきます。
僕は
2011年〜2014年の間に一度ボカロキャラを全面に出すという文化は消え、そこから商業利用の増加によりボカロは死んだと言われた
のだと考えます。
年代別ランキングを見ながら自分の意見を交えて書いていきます。
年代別楽曲ランキングの確認
2007
- みくみくにしてあげる♪【してやんよ】
- メルト
- 卑怯戦隊うろたんだー
初音ミクの登場によってボカロが一気に認知されたこの時期。
サムネにはボカロキャラ、内容もボカロの曲も歌っているものが多いです。
2008
- ワールドイズマイン
- 初音ミクの消失
- ブラック★ロックシューター
ここでもサムネは初音ミク、内容もまさにミクのことといったものが多いです。
しかしブラック★ロックシューターに関してはミクに似ているものの、オリジナルキャラですね。
僕の記憶ではボカロのことをたくさん歌っていた時代にミクに似ているキャラが出たもんだから、新しいボカロキャラが出たのと勘違いしていましたw
2009
- ダブルラリアット
- 炉心融解
- ロミオとシンデレラ
リンちゃんやルカさんの曲も出てきました。
ダブルラリアットに関しては作曲者のアゴアニキさんが「巡音ルカをみた時ダブルラリアットをしている姿が浮かんだ」と書いているくらいなので作る側もボカロキャラ中心に作っていることがわかりますね。
2010
- マトリョシカ
- モザイクロール
- ワールズエンド・ダンスホール
この辺りではクリプトンの一族だけでなく、GUMIの曲も盛り上がってきました。
まだまだボカロキャラが全面に押し出されていますね。
2011
- 千本桜
- カゲロウデイズ
- パンダヒーロー
伝説の一曲「千本桜」が投稿された年です。
しかしここであの名曲「カゲロウデイズ」が登場しました。
ご存知の方がほとんどだと思いますが、カゲロウデイズはカゲロウプロジェクトといった「オリジナルキャラたちの物語」を念頭に置いた作品です。
この辺から流れが変わっていきます。
2012
- チルドレンレコード
- 六兆年と一夜物語
- いーあるふぁんくらぶ
ここで大きく流れが変わりました。
チルドレンレコード・六兆年と一夜物語は完全オリジナルキャラ登場の曲です。
また、カゲプロもKEMU VOXXのどちらもボカロキャラとは違うもの物語を歌った作品です。
同年以下の作品も投稿されました。
ヘイセイカタクリズムはヘイセイプロジェクトというものの一作目の曲です。
このようにボカロの歌からオリジナルキャラの歌に変わってきました。
全てがそのような曲ばかりではありませんが、1回目の変化は2011・2012の2年間で起き始めたものだと考えられます。
2013
- ロスタイムメモリー
- 夜咄ディセイブ
- ロストワンの号哭
この時代は完全にオリジナルキャラによる物語になりました。
当時人気爆発中のカゲプロにNeruさんによるロストワンの号哭(ごうこく)。
ロストワンの号哭はオリジナルキャラ色がなんとなく少ないように感じますが、男の子には「まもる」という名前がついています。
2011・2012で変化してきたボカロの在り方が一度成熟してきたのは2013だと筆者は考えます。
2014
- アスノヨゾラ哨戒班
- ウミユリ海底譚
- ECHO
2014はボカロにある物語を歌わせるというある種のブームは一旦落ち着きました。
とはいえ、ボカロキャラを全面に出して作られている訳ではないことがわかると思います。
2015
- メリュー
- アイラ
- チャンバラジョニー
もうボカロキャラの姿を見ることすらなくなりましたね。
シリーズものではありませんが、ボカロキャラを全面に押し出す・ボカロキャラのための曲は2015年以降から次第に減ってゆき、ここでほぼ完全に消えました。
しかし全ての作曲者がそのような曲を作っている訳でなく、人気曲の中には以下のような曲も存在します。
GYARIさんや僕が敬愛するMitchie Mさんは時代が進んでもボカロキャラを全面に出した作品を作っています。
現在でもその形は変わりませんね。
ボカロキャラを全面に出して作品を作る人、そうでない人はこの年かなり分かれています。
しかし2016からは少し変わってきます。
2016
- ゴーストルール
- エイリアンエイリアン
- ダンスロボットダンス
この年はナユタン星人という新星ボカロPの人気が爆発した年です。
また、この年は#コンパス【戦闘摂理解析システム】というボカロ曲をふんだんに使用したスマホゲームの登場もあり、楽曲が分かりやすく商業的に利用されてきた年だと考えています。
2017
- 砂の惑星
- アンノウン・マザーグース
- 何でも言うこと聞いてくれるアカネチャン
砂の惑星は「マジカルミライ2017」のテーマ曲としてハチさんが作った曲になります。
非常にかっこよくていい曲で、僕自身も大好きですが、分かりやすく商業的な曲です。
2018
- ロキ
- ベノム
- 劣等上等
2018年はこれまでのボカロ界隈に比べて盛り上がりがかなり低かった記憶があります。
超有名曲であるロキやベノム、鏡音リン・レン10th Anniversaryで作られた劣等上等などありますが、他の曲ってあんまりイメージが湧かない人も多いと思います。(実際は「ねぇ、どろどろさん」や「アカリがやってきたぞっ」などの有名同人曲もあります。)
#コンパスの盛り上がりもあり、「バイオレンストリガー」や「撥条少女時計」などの商業曲もどんどん投稿されています。
2019
- 乙女解剖
- ビターチョコデコレーション
- テレキャスタービーボーイ
2019はTikTokの普及やボカロPのYouTube活動が本格化したこともあり、ボカロ曲が今まで以上に一般的に受け入れられ始めた年です。
筆者はそう思っています。
2020
- ボッカデラベリタ
- ヴィラン
- KING
そして2020。
ここらから以前のボカロに戻ったところと以前のボカロには戻れない(変わった)要素がそれぞれあります。
戻ったところは動くものの、一枚絵に歌を合わせるという形が復活しています。
変わった要素は、完全にボカロキャラが消えたというところです。
何度も言いますが、まだボカロキャラを推している作品はたくさんあります。
しかし人気曲を見るとこのようになっているのです。
それでもみんなボカロが大好き
ではボカロは死んだのでしょうか。
僕はそうは思いません。
米津玄師の砂の惑星によるボカロ・ニコニコからの実質引退宣言。
和田たけあき(くらげP)さんやn-bunaさんなどのアーティスト転向。
見渡せばボカロ界隈にはそのような事象はよく起こっています。
それでも業界に残っている有名な人はまだまだボカロPとしての活動を続けています。
YOASOBIのAyaseさんも比較的最近ボーカロイド曲を上げていましたね。
一時期は死んだと言われたボカロ曲。
でも今ではその魅力に再評価の流れもあり、これから一コンテンツとして成長していくと信じています。
最後に有名ボカロPのNeruさんがボカロというコンテンツを好きであり、これからも活躍してくれるだろうと信じることのできるツイートを見てお別れしましょう。
ではまた!
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